スウェーデンのセムラの姉妹パン ノルウェーのファステラーヴンスボッレ(Fastelavnsbolle)
イケア(IKEA)のおかげでスウェーデンのセムラは日本でも知名度が上がってきたと感じますが、ノルウェーにはその姉妹パンのファステラーヴンスボッレがあります。
スウェーデンのセムラ VS ノルウェーのファステラーヴンスボッレ
イースター(復活祭)が待ち遠しいこの時期、オスロのパン屋さんではスウェーデンとノルウェーの国旗が付いた菓子パンを見かけます。
北欧ファンはこの見た目に一目惚れ。
菓子パンに国旗を付けるとは、北欧人は自国の国旗好きだとつくづく感じます。
スウェーデンのセムラはホイップした生クリームとアーモンドペーストが入っています。
ノルウェーのファステラーヴンスボッレは、ホイップした生クリームにベリーのジャムが入っているので、程よい酸味が加わります。
それぞれ異なる美味しさです。
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どちらもころんとした形が可愛らしい北欧の菓子パンです。
見た目がシュークリームに似ているという声もありますが、北欧の国旗が付いて何ともフォトジェニック。
因みに、スウェーデン語でセムロール(Semlor)はセムラ(Semla)の複数形です。
ノルウェー語でファステラーヴンスボッレル(Fastelavnsboller)はファステラーヴンスボッレ(Fastelavnsbolle)の複数形です。
お店では複数形の表記SemlorとFastelavnsbollerで売られていることが多いです。
ジャムとホイップした生クリームを入れたノルウェーの菓子パン
ファステラーヴンスボッレ(Fastelavnsbolle)は丸いパンに、ホイップした生クリームとジャムを入れた菓子パン。
ジャムはラズベリージャム等、赤いベリーのジャムを使用するのが主流です。
仕上げに粉砂糖が振りかけてあります。
パン生地にはカルダモンが混ぜ込んであります。
写真はオスロを中心に人気のパン屋Baker Hansenのもので38NOK(ノルウェークローネ)。
因みに、Baker HansenではKrembolle(直訳するとクリームパン)という名前で売られていました。
パン生地には粗挽きのカルダモンをが混ぜ込んでありました。
ジャムはラズベリージャム。
外側からジャムは見えませんが、中に入っています。
他のお店のファステラーヴンスボッレはジャムをのぞかせているものもあります。
赤い色がアクセントになって可愛らしい。
こちらの写真はオスロを中心に人気のベーカリーカフェW.B. Samsonのファステラーヴンスボッレ。
ノルウェーを旅したら、ぜひファステラーヴンスボッレご賞味を!
伝統ではイースター(復活祭)の7週間前の日曜日にファステラーヴンスボッレ(Fastelavnsbolle)が食べられていました。
つまり、復活祭の断食に備える意味も込めて食べられていたのですね。
イースターの7週間前の日曜日ですが、今年2020年は2月23日(日)でした。
現在では約1~2週間前からパン屋やスーパーマーケットで売られています。
今年は2月12日頃からオスロのパン屋で見かけました。
そして多くのパン屋では2月23日(日)で今年の販売は終了。
2月25日(火)頃まで置いているパン屋もありました。
美味しいので、もう少し長めの期間の販売してもらえると嬉しいです。
期間限定ですが、この時期にノルウェーを訪れる方はぜひファステラーヴンスボッレをご賞味下さい!
例えば下記のパン屋やベーカリーカフェで売られています。
夕方は既に売り切れていることが多いので、早目にお店を訪れることをおすすめします。
Baker Hansen
https://www.bakerhansen.no/butikker-og-apningstider/
W.B. Samson
https://www.samson.no/filialer
因みに、スウェーデンのセムラは1月から(早いお店ではクリスマス後から)イースター時期まで売られています。
スウェーデン人のセムラ愛を感じます。
ノルウェーのファステラーヴンスボッレも美味しいので、もっと人気になっても良いのではと思っています。