新ムンク美術館「MUNCH」のプレオープンをレポート!

北欧・ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクEdvard Munch )。
この画家の名を冠する美術館がノルウェーの首都オスロのトイエン(Tøyen)地区からビョルヴィカ(Bjørvika)地区へ移転し、2021年10月22日に新たに開館します。
美術館メンバーシップを持つ会員に向けたプレオープンが10月19日に行われたので、新美術館での展示の様子をレポートします。

新美術館は13階建て。
このうち約7フロアが展示室となっています。

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企画展「All is life」インタラクティブスペース

 

3階の企画展「All is life」はムンクが残したアルバムからインスピレーションを受けたもの。
このアルバムはムンクが自身の版画作品やスケッチ、テキストをまとめたもので、Tree of Knowledge(知恵の樹)として知られています。
この企画展では、例えばリトグラフ『Attraction』と共に、このモチーフに関連する(あるいは類似する)スケッチや水彩画をまとめる形式で作品を見せています。
ムンクが一つのモチーフを様々な形で表現していたことが感じられる展示となっています。

4階の常設展「 Edvard Munch Infinite」は『叫び』や『マドンナ』といった代表的な作品が、あまり知られていない作品と共に展示されています。

6階の常設展「Edvard Munch Monumental」ではムンクオスロ大学アウラ講堂の為に制作した絵画の別ヴァージョンが展示されています。

7階の常設展「 Up Close 」はムンク木版画の展示。
同フロアの常設展「 Edvard Munch Shadows 」はムンクバイオグラフィーをデジタル技術を使ったインタラクティブな展示で見せています。

9, 10階の企画展「Tracey Emin / Edvard Munch: The Loneliness of the Soul」はイギリスの現代アーティストTracey Eminの作品をムンク作品も組み入れて展示しています。

11階の常設展「Edvard Munch Stenersen」は美術収集家 Rolf Stenersenのコレクションを元にしていて、ムンク作品をノルウェー画家の作品と共に展示しています。


ムンクの代表作以外の作品も多く展示されているので、充実しています。
デジタル技術を使ったインタラクティブなスペースは、美術にあまり関心が無い来場者の興味もひくものとなっていると思います。
新美術館は新しさを感じるものとなっています。

 

MUNCHの基本情報

住所:Edvard Munchs plass 1, 0194 Oslo

Webサイト:

www.munchmuseet.no

 

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