スウェーデンへ旅したら、フォトジェニックな菓子パン・セムラ(セムロール)
セムラ(セムロール)はアーモンドペーストとホイップした生クリームを入れたスウェーデンの伝統的な菓子パンです。
セムラとは
北欧のアーモンドペースト「マンデルマッサ」
スウェーデンのセムラには「マンデルマッサ」と呼ばれるアーモンドペーストが入っています。
このマンデルマッサのアーモンドの風味がとっても良いです。
スウェーデンのセムラは一般的に、このマンデルマッサに、くり抜いた丸いパンの中身と牛乳も混ぜてペーストにします。
ホイップした生クリーム
ここに濃厚な生クリームの味が加わります。
お砂糖を入れずに(あるいは入れていてもごく少量)ホイップした生クリームなので、生クリームそのものの味を感じます。
北欧は酪農が盛んで、乳製品が美味しいと評判が高いです。
そのイメージがあるからかもしれませんが、生クリームがとっても美味しい。
セムラに入っているホイップした生クリーム、この高さがあります。
フォトジェニックな生クリーム。
(お店の店員さんがあまり丁寧ではなくて、ケーキサーバーで生クリームをかすっているのですけれどね。。。)
生クリーム自体は甘くないのですが、パン生地とアーモンドペーストにお砂糖が入っていることと、仕上げに粉砂糖が振りかけてあることで、全体的に甘い菓子パンになっています。
カルダモン風味の丸いパン
セムラに使われる丸いパンですが、パン生地にはカルダモンが混ぜ込んであります。
食べていると、カルダモンの風味がふわっとして美味しいです。
一般的に、スウェーデンで売られているセムラは、丸いパンの中身をくり抜いて、そのくり抜いた部分にアーモンドペーストを詰めて、ホイップした生クリームを絞ります。
例えるならば、シュークリームに似ています。
ノルウェーで売られているスウェーデンのセムラの多くは、丸いパンを横半分に切って、その間にアーモンドペーストと生クリームを挟みます。
こちらは、ハンバーガーのような見た目と言えるでしょうか。
ノルウェーのパン屋が作るスウェーデンのセムラは、本場スウェーデンのセムラと、少々異なるのですね。
セムラの日
イースター(復活祭)の47日前、つまりイースター断食期間の前日、をスウェーデンでは「セムラの日(Semmeldagen)」あるいは「Fat Tuesday (Fettisdagen)」と呼びます。
今年2020年は2月25日(火)でした。
伝統では、セムラ(セムロール)はこの日に食べられていました。
現在では1月からイースター時期までスウェーデンのパン屋やカフェで売られています。
早いお店ではクリスマス後から売り始めます。
因みにスウェーデン語でセムロール(Semlor)はセムラ(Semla)の複数形です。
お店ではSemlorという表記で売られていることが多いです。
フォトジェニックな菓子パン・セムラ
この記事に載せている写真は全てオスロで人気のベーカリーカフェW.B. Samsonのセムラ。
ノルウェーでもスウェーデンのセムラが売られています。
オスロで数店のセムラを食べ歩きしてみたのですが、W.B. Samsonのセムラが一番美味しいと感じました。
価格は41NOK(ノルウェークローネ)。
飾られたスウェーデンの国旗が可愛らしい。
そして、フォトジェニックな生クリーム。
セムラに入っているホイップした生クリームはボリュームがあるのが一般的です。
こういうものをフォトジェニックだと感じます。
シンプルですがフォトジェニックな菓子パンです。
北欧を旅したら、ぜひセムラ(セムロール)ご賞味を!
この時期、スウェーデンやノルウェーを訪れる方はぜひセムラをご賞味下さい!
使っている材料はシンプルで素朴な菓子パンですが、美味しいです。
スウェーデンの伝統的な食べものでもあるので、旅行の際にぜひ食べたいですよね。
スウェーデンと異なり、ノルウェーではほとんどのお店でセムラの日(Semmeldagen)を過ぎるとセムラを販売しなくなります。
来年のこの時期が待ち遠しいです。
日本でもイケア(IKEA)でセムラが食べられます
日本でも期間限定で、イケアレストラン&カフェにてスウェーデンのセムラ(セムロール)を食べることが出来ます。
今年は2月中旬まで、セムラがメニューに並んでいたようです。
W.B. Samsonの公式ウェブサイト
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