新ムンク美術館オープン延期により、トイエン(Tøyen)のムンク美術館での作品公開延長を予定
新ムンク美術館オープンについて、予定していた今夏から今秋へ延期すると発表されました。
延期に対する対応として、ノルウェーの首都オスロのトイエン(Tøyen)地区にある現在のムンク美術館にて夏季もムンク作品の公開を予定していると、スタイン・オラーフ・ヘンリクセン(Stein Olav Henrichsen)館長が述べています。
展示数は少ないですが、新ムンク美術館の開館を待つ間、ムンク作品を鑑賞することは可能でしょう。(状況は変わるかもしれませんので、訪れる際はムンク美術館のHP等での確認をおすすめします。)
ムンク美術館は現在のトイエン(Tøyen)地区から移転し、新ムンク美術館がオスロのウォーターフロント地区ビョルヴィーカ(Bjørvika)にオープンします。
防火扉や防犯扉の供給の遅れや空調設備が整っていないこと等が延期の理由。
美術品を安全に展示または保管・保存する為に必要な室内環境の基準を満たせていないのです。
より多くの人々がムンク作品を鑑賞する機会を得られることは大切ですが、これから先、何世代にもわたってムンク作品を受け継いでいくのも重要なこと。
その為、展示ルームや収蔵庫にて、清浄な空気や温湿度の安定した環境が必須です。
油彩画や版画等の美術品は、例えば温度や湿度の変化により劣化が加速してしまうからです。
ムンク作品(あるいは他美術館から借りる作品)にとって適切な室内環境が整ってからの新ムンク美術館オープンを待ちましょう。
オスロのVestbanetomtaに建設中の新国立美術館のオープンも、予定していた2020年秋から2021年春へと延期され、現在のオスロは美術愛好家にとって物足りない状況です。
コンテンポラリー・アート中心なのでムンク作品は展示していませんが、アストルップ・ファーンリ美術館(Astrup Fearnley Museet)は通常通り開館しています。
また、建築に関する展覧会を行う国立美術館の建築館(The National Museum – Architecture)は開館しています。
アクセス・利用案内は下記にて確認出来ます:
ムンク美術館(Munch Museum)
国立美術館(The National Museum)
アストルップ・ファーンリ美術館(Astrup Fearnley Museet)
新ムンク美術館オープン延期について: